妊婦ママのために知っておきたい産科の病気
僕の嫁さんとのマタニティーライフにも慣れてきた妊娠の中期から後期。
でも、この頃から妊婦ママが心配になる症状もあるようです。
妊娠中後期にかけて「妊娠高血圧症候群」「妊娠糖尿病」という症状がおこることもあると嫁さんに教えてもらいました。
嫁さんに安心してほしいと思い、調べてみました。
僕は専門家ではないですが、参考文献を参照しながらブログにまとめたいと思います。
妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群とは
妊娠高血圧症候群(以前は、妊娠中毒症と呼ばれる)とは、妊娠20週~出産後12週までにおこる妊婦特有の症状です。
特徴
①妊娠20週~出産後12週までに高血圧がみられる。
※高血圧とは、最高血圧140mmHg以上または最低血圧90mmHg以上のこと。
②たんぱく尿が出たりする。これらが他の合併症(腎臓機能の低下や妊娠糖尿病など)によらないもの。
原因は?
妊娠高血圧症候群の原因は、はっきりとはわかっていません。
様々な研究が進んでいますが結論が出ておらず、胎児の成長と妊娠の経過にともなう体の変化に母体が適応できずに起こることが要因の1つではないかともいわれています。
どんな人がなりやすい?
どんな人がなりやすいでしょうか?
- 40歳以上のママ
- 家族に高血圧の方がいる
- 双子を妊娠中のママ
- もともと高血圧の方など
赤ちゃんへの影響は?
胎盤の血流がよくないため、おなかの赤ちゃんに十分な栄養や酸素がいきわたらず、発育に影響を与える可能性もあります。
重症化すると母体が生命の危険にさらされないように、早い週数であっても分娩させることもあるようです。
そのため赤ちゃんが低出生体重児(体重2,500g未満の赤ちゃん)で保育器に入らなければならない場合もあります。
治療法は?
軽症では、減塩やストレスを軽減できる環境で心身の休養。
重症では、けいれん予防のためや重症の高血圧に対してお薬での治療や入院することもあるようです。
また、母体の安全を考えて、早い週数でも帝王切開で出産することもあるようです。
参考資料
妊娠糖尿病とは
妊娠糖尿病とは
糖尿病は、血液中の糖(血糖値)を下げるインスリンというホルモンが不足し、慢性的に血液が高血糖状態になる病気です。
妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて発見、または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝の異常のことをいいます。
妊娠糖尿病は診断基準はが2010年に大きく変化し、世界共通の診断基準が提唱されました。そこでは妊娠糖尿病は、「妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝異常である」と定義され、妊娠時に診断された明らかな糖尿病(overt diabetes in pregnancy)は含めないことになりました。
引用:一般社団法人 日本糖尿病・妊娠学会 HPより https://dm-net.co.jp/jsdp/qa/a/q01/
原因は?
詳しい原因はわかっていませんが、妊娠中は、赤ちゃんに栄養を送るため、胎盤からのホルモンによってインスリンの働きが抑えられ、血糖値が高くなる傾向にあるという考えがあるようです。
どんな人がなりやすい?
どんな人がなりやすいでしょうか?
- 高齢の方
- 家族に糖尿病の人がいる場合
- 妊娠して急に体重が増加した方 など
赤ちゃんへの影響は?
母体が妊娠糖尿病になると胎児も高血糖になるため巨大児出産になったり、胎盤機能不全や妊娠高血圧症候群、生まれてからは新生児低血糖症などの要因になるとも言われています。
治療法は?
食事療法や運動療法が基本になります。
妊婦健診の尿検査で尿糖+が続くと、空腹時に糖を飲んで血糖値を測るテストを受けることになります。
明らかな血糖値異常がわかれば、妊娠糖尿病と診断されます。
摂取カロリーを適正にし、食事療法や運動療法をします。
それでも血糖値が抑えられなければインスリンを処方されます。
また、多くの妊娠ママは、出産後に治りますが、中には糖尿病に移行する人もいるので、出産後も節目ごとに検査を受け、医師の指導を守ることが大切です。
参考資料
まとめ
- 妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週~出産後12週までにおこる妊婦特有の症状。
- 妊娠糖尿病とは、妊娠中に初めて発見、または発症した糖尿病にいたっていない糖代謝の異常のこと。多くの妊娠ママは、出産後に治りますが、中には糖尿病に移行する人もいるので、出産後も節目ごとに検査を受け、医師の指導を守ることが大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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